JRA「格だけG2」今年の札幌記念はお寒いメンバーで混戦必至!? ラッキーライラックもアテにはならない?
長かった梅雨明けから一転して、8月に入って猛暑が続いている。関東では40℃近い酷暑となり、各地に熱中症警戒アラートが発表された。
今年はコロナ禍の影響もあり、マスクの着用を求められる機会が増えている。それだけにより一層の暑さ対策が必要となりそうだ。
その一方で、冷夏となりそうなのが今年の札幌記念(G2)出走を予定している馬の顔触れである。近年は凱旋門賞(G1)出走を予定している馬のステップとしても注目度の高い重賞ではあるが、お寒いメンバー構成となりそうだ。
金鯱賞(G2)からの復帰が先延ばしとなっていた2018年の皐月賞馬エポカドーロも札幌記念を目標に立て直しを図っていたが、状態が戻ることなく引退となった。
今年、ここまでのG1レースで活躍のあった馬は大阪杯(G1)優勝のラッキーライラックのみ。それ以外でも、ノームコア、マカヒキ、ペルアンナイトらがいるにしても近走は不振が続いており、目新しさという意味では物足りない。
函館記念(G3)を制したアドマイヤジャスタ、3歳馬ブラックホールがどこまでやれるかといったところだろう。いずれにしてもG1昇格を期待する声もあがっているレースとしては盛り上がりに欠ける印象だ。
「確かにここを勝って秋のG1に向けて弾みをつけたい意味では全馬がそうですが、ブラストワンピースやフィエールマン、ワグネリアンらが出走した昨年と比べると淋しいですね。とはいえ、昨年が盛り上がったくらいで札幌記念は例年こんな感じです。
近年で最も盛り上がったのもゴールドシップとハープスターの参戦のあった14年くらいで、凱旋門賞を目標にしている馬の出走がなければ、特別豪華という訳でもないです」(競馬記者)
主役を張るラッキーライラックにしても、前走の宝塚記念(G1)ではクロノジェネシスから10馬身以上も離された6着。58キロを背負っていた7着トーセンスーリヤとの着差は2馬身でしかない。
一応、G1馬4頭が出走予定であり、格という意味では体裁を保つ形とはなったものの、何が勝っても不思議ではないかもしれない。
1番人気が濃厚のラッキーライラックは存在感を見せることができるか?それともニュースターの誕生があるか?
穴党にとってもどの馬からでも狙えそうな雰囲気だけに、馬券的な妙味は十分ありそうだ。