【徹底考察】エリザベス女王杯(G1) マリアライト「能力は完全格上も上がらない陣営のトーン……グランプリ女王が抱える天候や体調面以上に大きな『課題』とは」
『考察』
古馬に解放された1996年以降、これまで何度も「女王」がその威厳を示してきたエリザベス女王杯(G1)。今年はマリアライトがメジロドーベル、アドマイヤグルーヴ、スノーフェアリーに続く、史上4頭目の連覇を懸けて挑戦する。
英国のスノーフェアリーは別格として、今年に牡馬を破って宝塚記念(G1)制したマリアライトは、すでにメジロドーベルやアドマイヤグルーヴと遜色ない実力の持ち主と述べてよいだろう。能力を出し切れば、再び牝馬の頂点に立つ可能性は十分にある。
ただ、その「能力を出し切れる」という側面において、やや問題を抱えていることが報じられている。
前走のオールカマー(G2)は5着。休み明けとはいえ、グランプリホースの始動戦としては物足りない内容だったが、昨秋も始動戦となったオールカマーでも5着に敗れており、今年は勝ったゴールドアクターと0.3秒差。結果ほど悲観する必要はなさそうだ。
ただ気になるのが、なかなか上昇の気配が見えない状態面だ。