JRA武豊「誤算続き」に抗えぬ世代交代の波!? 松山弘平と直接対決に敗れてリーディングでも逆転許す
武豊騎手が1番人気ランブリングアレーで6着と敗れた一方で、6番人気サトノガーネットを2着に好走させたのが松山騎手だ。
惜しくも2着に敗れたとはいえ、「流れが速くなれば、差しも決まると思って、あの位置から進めました」と振り返った。しっかりとペースと展開を考えた上での好騎乗だったといえる。
「武豊騎手としては、後手に回って敗れた直前のレースのイメージが強く残っていたのかもしれません。レース後に『脚色が一緒になってしまった』とコメントしていましたが、武豊騎手ほどのベテランならば、松山騎手の好騎乗にやられたという印象はあったでしょう。
引き続き同じ距離で行われた小倉記念で積極的な騎乗を試みたことには、そういった心情も少なからず影響していたかもしれません。ペース判断や展開の読みが抜群の武豊騎手にしては、珍しく読み違いが続いてしまいました」(競馬記者)
先週の開催を終えて、騎手リーディングでも新潟で勝ち星を伸ばした福永祐一騎手が3位。松山騎手は73勝で4位に浮上し、武豊騎手は72勝の5位と後退。気が付けば、リーディングを目指すどころか札幌で8勝と大暴れをした横山武史騎手の足音すら大きくなっている。
トゥラヴェスーラとコンビを組む今週の北九州記念(G3)では、貫録を見せることが出来るだろうか。