JRA新潟2歳S(G3)シュヴァリエローズは危険な人気馬!? 「爆穴」ゲットの秘密兵器はアノ馬に大注目
「○」のブルーバード(牝2、美浦・中舘英二厩舎)はスケールの大きさと潜在能力の高さを評価した。
前走ダリア賞(OP)組の新潟2歳Sでの成績は、過去10年で【0.1.0.23/24】と決して好結果を出しているとはいえない。だが、それを補って余りある内容で勝利したのがこの馬だ。
芝1200mの新馬戦でデビューしていることから、短距離向きと見られるかもしれないが、レースの内容は、全くの対照的な走りを見せているのだ。馬場が重く、前々で競馬をした馬の好走が目立ち始めていた福島開催で、スタート一息の後方からの競馬で逃げ馬を捉え切った。
セーフティーリードに思える逃げ馬を絶望的な位置から差し切った切れ味は、1994年のクリスタルC(G3)を勝利した女傑ヒシアマゾンを彷彿とさせる鬼脚だった。2戦目のダリア賞で断然人気ジャカランダレーンを一蹴したことも、高い潜在能力の裏付けとなる。
「▲」にはショックアクション(牡2、栗東・大久保龍志厩舎)でどうだろうか。
新馬戦こそ3着と敗れはしたが、新潟の芝1600mで行われた2戦目の未勝利戦が好内容だった。フルゲート18頭のレースを直線4番手から抜け出すと、2着馬に4馬身の差をつける圧勝。
勝ち時計の1分35秒3は稍重の馬場ながらも、出走メンバーで最速の持ち時計となる。同じ舞台で行われる新潟2歳Sでは大きな武器となることは間違いない。
「△」にはブルーシンフォニー(牡2、美浦・伊藤圭三厩舎)が面白そうだ。
デビュー戦となった6月の東京・芝1600mでは、モーリス産駒の素質馬カランドゥーラに快勝。キャリアはこの1戦のみとなるが、2着に負かしたカランドゥーラは8月15日に行われた札幌のコスモス賞(OP)を1番人気で2着した。
これを物差しにすると、同馬に楽勝したブルーシンフォニーもオープンクラスの能力を持っていると考えることも可能だ。