JRAダービー2着馬ダノンキングリーの弟が今週デビュー予定! 父キングカメハメハの”ある特徴”が適性に大きく影響も!?
6日(日)、新潟競馬場・芝1800mの新馬戦にダノンヴェロシティ(牡2歳、美浦・萩原清厩舎)が出走を予定している。
母マイグッドネスは、昨年の日本ダービー(G1)で2着と健闘したダノンキングリー(父ディープインパクト)を輩出。過去にはダノンレジェンド(父Macho Uno)やダノングッド(父Elusive Quality)と言ったダート活躍馬も輩出しており、父によってそれぞれの適性を持った産駒を輩出する、種牡馬を選ばない繁殖牝馬と言えるだろう。
ただ、今回は父がキングカメハメハに替わったという事で、どのような産駒になるのかという意味では今までの産駒よりも興味深い。
と言うのも、先ほども触れたように母は父の良さを引き出す繁殖牝馬であるが、父もまた母の良さを引き出す種牡馬だからだ。
父キングカメハメハは、これまでに数々の名馬を輩出してきた訳だが、近年種牡馬となったキングカメハメハ産駒はそれぞれ異なる個性を持っている。
まず、ホッコータルマエはJRAのダートG1であるチャンピオンズカップを勝利した他、地方のダートG1で9勝を挙げたダートの雄である。
次にロードカナロアであるが、香港スプリント(G1)やスプリンターズS(G1)、高松宮記念(G1)など、主に芝の1200m戦で活躍した快速馬だ。
最後にドゥラメンテだが、こちらは春のクラシック2冠馬。皐月賞(2000m)、日本ダービー(2400m)の距離からも、芝の中長距離で強さを発揮したことがわかるだろう。
以上を踏まえて以下の母成績を見れば、キングカメハメハ産駒は母の特色を強く引き継いでいる可能性が高いと言える。
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マダムチェロキー(ホッコータルマエの母)
ダート「1700m~1800m」で4勝
レディブラッサム(ロードカナロアの母)
芝、ダート問わず「1000m~1400m」で5勝
アドマイヤグルーヴ(ドゥラメンテの母)
芝「1600m~2200m」で8勝
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つまり、この未知なる配合は「特性を引き出す父」と「特性を出させる母」、いわゆる“矛と盾”の関係にあるのだ。