JRA白毛ソダシの人気を「尾花栗毛」がかっさらう!? 札幌2歳S(G3)「2頭出しは人気薄を狙え」須貝厩舎のアイドル候補が虎視眈々か
5日、札幌競馬場で札幌2歳S(G3)が開催される。6月の函館開催から13週間行われている北海道開催を締めくくる重賞に14頭が集まった。
今年の出走メンバーで注目を集めそうなのが白毛馬ソダシだ。
母ブチコは白毛の馬体にブチ模様が入った独特の見た目から、アイドルホースとして人気を博した。白毛の遺伝子はソダシにも受け継がれ、真っ白な馬体は注目の的になること間違いなしだ。
新馬戦は2番手からレースを進め、4コーナーで先頭に並びかけると、そのまま押し切り勝ち。楽な手応えで2着に2馬身半差をつける内容は、次走に期待が高まるものだった。
人気と実力を兼ね備えたアイドルホースとなりそうなソダシ。だが、札幌2歳Sには同じくスター候補が出走する。
それは同厩のヴェローチェオロ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。
先週行われた新馬戦でヴェローチェオロは、中団から大外を回しての差し切り勝ち。吉田隼人騎手が合図を送ると、抜群の伸び脚を見せ、重馬場を苦にせず快勝を飾った。
レース後、須貝調教師は「状態が良ければ札幌2歳Sへ」と話しており、中間の状態がいいことから、連闘での重賞挑戦となる。
このヴェローチェオロが、ソダシを脅かす人気馬となりそうな理由は「尾花栗毛」ということだ。
尾花栗毛とは、栗毛の中でも前がみ、たてがみ、尾毛が金色がかった白色の馬のことを指す。白毛ほど希少なわけではないが、こちらも十分に珍しい毛色である。過去には、トウショウファルコ、タイキシャトル、トーホウジャッカルなどが、その美しい見た目から人気を博した。
その中でも、トウショウファルコは現役を引退後、誘導馬としても活躍。現役時代は女性ファンを中心に声援が上がったり、ファンレターが届いたりするほどの人気だったが、誘導馬となってからもその人気は衰えることはなかった。
同じ尾花栗毛のヴェローチェオロも札幌2歳Sを勝利することができれば、一気にスターダムを駆け上がることになるだろう。