JRAも無関心ではない? レコード18馬身圧勝……強過ぎるが故に「薬物疑惑」に揺れる天才少女が米ケンタッキーオークス(G1)で大本命に
「バファート厩舎サイドの主張としては、厩務員が使用していたサロンパス(のようなもの)に禁止薬物が含まれており、馬の舌を縛り付ける際に口の中に入ってしまったのでは、ということでした。あくまで故意ではないとの主張ですが、その一方でガミーンが桁外れのパフォーマンスを見せていることに疑問の声も……。
無論、現状ではエイコーンSのベルモントパーク競馬場や、テストSのサラトガ競馬場から禁止薬物に関する発表があったわけではありませんが、米国の禁止薬物検査は時間が掛かることもあって、疑惑が完全に晴れているというわけではないようです」(競馬記者)
今年2月、世界最高賞金レースとして新設されたサウジCを優勝したマキシマムセキュリティを管理するJ.サーヴィス厩舎にドーピング疑惑が浮上したことで、再び世界から注目されることとなった米国競馬界の禁止薬物問題。
マキシマムセキュリティはその後も連勝を重ね、11月のブリーダーズCクラシック(米G1)の大本命に挙げられているが、その一方でサウジCの1着賞金約11億円の支払いは、未だに保留されたままだ。
「ガミーンを管理するバファート厩舎は昨年、2018年の米3冠馬ジャスティファイにも禁止薬物騒動が持ち上がり、大きなニュースになりました。バファート調教師はすべての疑惑を完全に否定していますが、米国競馬全体からマークされている人物であることは確かなようです」(別の記者)
日本のJRAも無関心というわけにはいかないだろう。昨年6月には禁止薬物テオブロミンの混入によって、156頭を競走除外となる前代未聞の事件が起きた。サプリメントの製造工程で禁止薬物が混入した事故という形で決着したが、年々競馬界における薬物問題は深刻さを増している。
毎年5月に行われているケンタッキーオークスは、新型コロナウイルスの影響によって、秋まで延期となっていた。3月デビューと遅咲きのガミーン陣営にとっては嬉しい誤算だが、その走りには様々な意味での大きな注目が集まっている。
陣営にとっては1日でも早く「最強」と「潔白」を証明したいところだろう。