JRA社台ファーム「高期待度」2歳新馬デビュー! 父ディープインパクト×母アメリカG1勝ちに冠名サトノで「鬼に金棒」!?
1994年から社台レースホースで募集されたスカーレットブーケの産駒であったが、1997年まで大きな活躍ができずにいたのがわかるだろう。
しかし、1998年にダイワルージュが庭先取引で大城敬三氏に購入されると、新潟3歳S(G3 、現・新潟2歳S)、アネモネS(OP)を勝利し、桜花賞(G1)でも3着と好走した。
1999年のソフィーズローズは、吉田照哉氏の妻である吉田千津氏が所有するも2桁着順を繰り返し3戦で引退。
次に活躍馬を出したのが、空胎明けとなった2001年。再び大城敬三氏に庭先取引で購入されたダイワメジャーだった。こちらは種牡馬にもなっているだけに言わずもがな。1600m~2000mでG1を5勝、2500mの有馬記念でも2年連続で3着と好走した名馬の誕生であった。
その後、2002年のレットバトラーは社台レースホースでありながらオープンまで上り詰める活躍を見せたが、2003年のキャスケードブーケは未勝利を勝ち上がれずに引退。
そして、大城敬三氏が再び庭先取引で購入した2004年に歴史的名牝が誕生。ダイワスカーレットである。
このように振り返ると、その後の活躍がわかっていたかのように「庭先取引」で「個人馬主」へ渡っているのがわかるだろう。
そして、今週出走するサトノルーチェも母は「サトノ」の馬ではない。以上の事を踏まえれば、大いに期待できるのではないだろうか。
ただ、これはあくまでも取引された時点での「期待度」の話である。現時点において、馬体重が420㎏前後と全く不安がないわけでもない。
とはいえ、陣営も動きの良さには手応えを掴んでいる様子。先週水曜にはレースでも騎乗する幸ジョッキーが跨り、栗東Cウッドコースで6ハロン82.3秒を馬なりでマーク。併走馬を追走し、余力たっぷりに突き放した。
ここは母ジェンティルドンナのジェラルディーナ、半兄シャケトラのサヴァニャンなど、期待の良血馬が出走を予定しているが、関係者の「期待度」ではこちらも負けていない。
牝馬限定戦とはいえ、注目度の高いレースとなりそうだ。