昨年2歳王者リオンディーズの全弟グローブシアターがついにデビュー!偉大な兄を超える可能性を感じさせる「個性」とは
それにグローブシアターのもう一つの特徴は、この一族の”最大の弱点”が打ち消されたもので、大きな可能性を秘めている個性だ。
「馬格がない分、動きが軽快で器用さもあるそうです。そして何より評価できるのが、うるさくないところ。当初は前向きさに欠ける点が心配されていたようですが、調整を重ねるにつれてそういった点も解消されつつあるようです。シーザリオの一族はずっと気性の激しさに苦しんできましたが『大人しい』という点がプラスに働けば、兄以上の大成も見込めるのではないでしょうか」(同)
確かに先月、屈腱炎を発症し無念の引退となったリオンディーズもレースを重ねるごとに気性が激しくなり、主戦のM.デムーロ騎手もずいぶんと手を焼いていたのが印象的だった。
ただ、皐月賞(G1)のレコード決着はこの馬の”暴走”が作り出したものであり、後方からの競馬となった日本ダービー(G1)でも上がり最速と、そのポテンシャルは底知れぬスケールがあった。
それだけに、もしも全弟のグローブシアターが兄のような非凡な能力をコンスタントに発揮できるのなら、リオンディーズが果たせなかったクラシック制覇もまったく夢ではないだろう。
「めちゃめちゃ乗りやすい。掛かる所もなさそうだし、追ってからやめるところもない。乗り味もいいし、これは楽しみ」