JRA好調ドゥラメンテ産駒ドゥラモンドがメジャーエンブレム、ノームコアを出した”名馬の登竜門” でOP初勝利を目指す!
先週6日に行われた小倉競馬場の5Rメイクデビュー(芝1800m)は、川田将雅騎手のアドマイヤザーゲが勝利。最後の直線で外に出されると、そこから突き抜けて圧勝し、父馬ドゥラメンテに節目となる10勝目をプレゼントした。
6月から始まった新馬戦で、当初こそ不調だったものの、尻上がりに結果を出し始めているドゥラメンテ産駒たち。そしてついに今週末、中山競馬場で行われるアスター賞(1勝クラス・芝1600m)で、素質馬ドゥラモンド(牡2、美浦・手塚貴久厩舎)が、産駒初となるOP戦勝利を狙う。
ドゥラモンドの母シーズインクルーデッドの産駒には、17年の新潟大賞典(G3)優勝のサンデーウィザード(父ネオユニヴァース)、18年のダービー卿CT(G3)勝ち馬ヒーズインラブ(父ハービンジャー)がいる。
半兄に重賞勝ち馬がいることもあり、それらに続いての重賞制覇の期待も懸けられていたドゥラモンドは、7月の福島2歳新馬戦(芝1800m)で、D.レーン騎手を背にデビュー。スタートで戸惑ったものの、二の脚を使って前につける。勝負どころで上がり、直線で先頭に立つと、そのままトップでゴール板を駆け抜けた。
レース後、レーン騎手は「1800mよりも短くても長くても走れそう」と語り、「今日は能力だけで勝ったという感じで、経験を積んで更に良くなりそうです」と今後の成長に期待を寄せた。
「前走では抜け出してからも後続を突き放すことができず、外から足を伸ばしてきた2着のゴールドベレーに半馬身差まで迫られていましたね。ただこれは道悪も影響していたのでしょう。レーン騎手は『馬場が傷んでいたため、ドゥラモンドにとってベストな条件ではなかった』とレースを振り返っていました。
今回のアスター賞は中山開幕週での開催。曇天の予報ですが、それでも良馬場で行われるはず。小回りにも対応できる器用さも持ち合わせていますし、ここでならば本領を発揮してくれるでしょう」(競馬誌ライター)
アスター賞の過去の勝ち馬には19年のヴィクトリアマイル(G1)覇者ノームコア、15年の阪神ジュベナイルF、NHKマイルCでG1・2勝を挙げたメジャーエンブレムなどがいる。
ドゥラモンドがマイルの名馬の登竜門ともいえるレースを勝利し、ドゥラモンドが2歳重賞戦線に名乗りを挙げることを期待したい。