JRA友道厩舎“モーザリオ”を追走、併入! 大物続々デビュー予定の名門厩舎が放つ「第一の矢」はモーリス産駒の怪物候補
先週で夏競馬が終わり、今週から中山と中京に舞台を替えて秋競馬がスタートする。それと同時に3歳未勝利戦が終わり、これから2歳戦がより本格化していくことになる。
ここまでの2歳戦の成績に注目すると、騎手は17勝の福永祐一騎手、調教師は7勝の須貝尚介調教師がそれぞれトップに立っている。全国リーディングでは福永騎手が3位、須貝調教師が9位であることを考えると、2歳戦は少し違う結果になっていることがわかる。
その一方、35勝で全国リーディング2位の友道康夫調教師は、2歳戦であまり結果が出ていない。
7月の新馬戦をヨーホーレイクで制し、幸先のいいスタートだったが、それから2か月近く勝ち星から遠ざかった。先週、アドマイヤザーゲ、ミルウで2勝挙げたことで、9位タイの3勝まで浮上したが、まだまだ物足りない数字だろう。
だが、今週から始まる中京開催で友道厩舎は怒涛の追い上げを見せることになりそうだ。
今年のセレクトセールで「5億1000万円」で落札されたシーヴの2019の全兄サトノスカイターフ、エピファネイアやサートゥルナーリアを半兄に持つ“モーザリオ”ことルペルカーリア、近親にマカヒキがいるジュンブルースカイ、ハクサンムーンの半弟デルマヤクシなど、期待馬が中京開催でデビューを予定している。
名門厩舎の名に恥じない錚々たる良血馬が初戦を控える中、開幕週でデビューするデルマキッショウ(牝2歳、栗東・友道康夫厩舎)も注目の1頭だ。
13日、中京4Rの新馬戦(ダート1400m)に出走予定のデルマキッショウ。近親には阪神JF(G1)2着のダノンベルベール、中日新聞杯(G3)の勝ち馬サトノアポロなどがいる。
1週前追い切りは栗東CWコースで6ハロン84秒9、ラスト12秒1をマーク。併せた僚馬デルマヤクシに2馬身先着する好内容だった。
「モーリス産駒のデルマキッショウがダートレースに出走するのは楽しみですね。同産駒の印象は切れ味というよりパワータイプなので、ダートは合っていると思います。今のところはダートで未勝利ですが、2頭しかに出走していないので適性はまだまだわかりません。
また、デルマキッショウ自身の能力の高さにも注目です。最終追い切りはルペルカーリアを0秒9追走する形で行い、併入しています。27日にデビュー予定のルペルカーリアが万全の仕上げでないとはいえ、世代屈指の注目馬と行った併せ馬の内容は評価できますね」(競馬記者)
デルマキッショウの馬名の意味は「冠名+良い前兆」。デビュー戦を飾り、これから大物がデビューを控える友道厩舎にとって“吉祥”となるだろうか。
秋の中京開催で目が離せない友道厩舎。今週はデルマキッショウに注目が集まる。