マイルCS(G1)はこの秋「最大の混戦」模様!? 超新星ネオリアリズム
モーリスという絶対的な王者が不在となり、再び群雄割拠の時代を迎えつつあるマイル戦線。秋のマイル王を決めるマイルチャンピオンシップ(G1)は、既存勢力と新勢力が入り乱れた歴史的な混戦模様となりそうだ。
そんな中でも、まず注目したいのが既存勢力の筆頭格に登りつめたサトノアラジン(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
富士S(G3)2着から挑んだ昨年のマイルCSは4着。さらに今春は京王杯スプリングC(G2)を制して安田記念(G1)に挑んだが、ここでも4着と今一歩足りない状況が続いていた。
しかし、約半年ぶりの休み明けとなった前走のスワンS(G2)は、遅咲きのディープインパクト産駒の本格化を色濃く示した走り。スタートで立ち遅れながらも、後方13番手から上がり最速の33.6秒の”鬼脚”を繰り出し1馬身1/4の完勝。重賞2勝目を挙げた。
まさに充実一途の時を迎えているサトノアラジンだが、カギを握るのは今一歩足りない競馬が続いているマイル戦への対応だろう。しかし、単純な着順だけに目をやれば”目の上のたん瘤”だったモーリスが不在となった今、順当に行けば馬券圏内は固い状況。あとはそこから勝ち切る競馬に持って行けるかが、最大の焦点となりそうだ。
だが、そんな本命候補のサトノアラジンにとって、最も厄介なのが未対戦の新勢力だ。