JRA 川田将雅「強奪被害」を乗り越え悲願のG1制覇へ!? セントウルS(G2)三浦皇成「笑い止まらぬ」ダノンスマッシュ完勝劇!
「三浦騎手にとっても、今回の勝利は一際嬉しいと思いますよ。今年は年頭に落馬負傷してからのスタート。3カ月ほどの休養を強いられ、今回の勝利が今年の重賞初制覇になりました。
ましてやダノンスマッシュのスプリント挑戦は、三浦騎手にとって“曰く付き”。勝利騎手インタビューでも突っ込まれていましたが、この日はすでにパドックで跨った時からニコニコして嬉しさが抑え切れない様子でしたからね(笑)」
記者が「曰く付き」というのも、実はダノンスマッシュと三浦騎手の新コンビは今年3月の高松宮記念(G1)の段階で一度結成されていたのだ。主戦だった川田騎手がドバイワールドカップ(G1)へ参戦するためだったが、新型コロナウイルスの影響によってドバイ開催が中止に……。
ダノンスマッシュと川田騎手とのコンビが改めて発表されたのは、レースの4日前だった。
あまりにも“無情”な決定に、当時の競馬ファンもSNSや掲示板などで「川田に強奪されて、三浦かわいそう」「これが弱肉強食の競馬界か」「三浦騎手にとってはG1の大チャンスだったのにな」など、三浦騎手を擁護する声が続々……。
結果的に川田騎手は、このレースで10着に敗れたのを最後に主戦降板。この日は中京で騎乗していたにも関わらず、セントウルSはかつての相棒の勝利を見守ることとなった。
「一生懸命走ってくれたので、レース後の状態が一番のカギですね。まずは無事に……それだけです」
来たるスプリンターズSはダノンスマッシュにとって悲願のG1制覇が懸かる。グランアレグリアやインディチャンプらG1実績のあるマイル王が待っているが、生粋のスプリンターの意地を見せてほしい。