JRA武豊・凱旋門賞でインティ南部杯(G1)「代役」川田将雅が急浮上!? 1番人気15着大敗「変な競馬になってすみません」から1年、汚名返上の機会は……
「出走、となって、騎乗オファーをいただいたら、ボクは迷いなく参戦するつもりです。帰国後に2週間の自宅待機があるとしてもです。それほどの夢が、凱旋門賞には詰まっていると思っています」(公式ホームページより)
武豊騎手の熱い思いが届いたのか18日、クールモアグループと共同所有するジャパン(牡4歳、愛・A.オブライエン厩舎)の凱旋門賞(G1)出走が正式に決定。鞍上は日本のレジェンドジョッキーに決まった。
競馬界全体にとっても、新型コロナウイルスの暗いニュースを吹き飛ばすような嬉しいニュース。だが、凱旋門賞騎乗後は2週間の隔離期間があるだけに、武豊騎手の騎乗予定馬の陣営はてんてこ舞い……大急ぎで“代役”を探している状況のようだ。
そんな中、いち早くスプリンターズS(G1)へ出走予定のダイアトニックと横山典弘騎手が新コンビを結成。関東の大ベテランを確保できた陣営も、まずはホッと一息といったところだろう。
その一方で未だ鞍上探しに奔走しているのが、南部杯(G1)に出走を予定しているインティ(牡6歳、栗東・野中賢二厩舎)陣営だ。
「幸い、29日の白山大賞典(G3)に出走する同厩のロードレガリスは、武豊騎手がギリギリ乗れるそうです。しかし、来月12日の南部杯に出走するインティについては、野中調教師いわく『まだこれから調整』とのこと。(他の騎手の先約が少ない)交流重賞なので、なんとか良い騎手を確保してほしいですね」(競馬記者)
そういった中、記者が候補として名前を挙げたのが、昨年も武豊騎手の代役としてインティに騎乗した川田将雅騎手だ。
昨年11月、米ブリーダーズC参戦のために渡米した武豊騎手の代役として、みやこS(G3)でインティと初コンビを組んだ川田騎手。しかし、1番人気に推されたものの、道中で折り合いを欠いた上に4コーナーで不利を受けての終戦……。
15着に大敗したとあってレース後、川田騎手も「残念な結果になって、申し訳ないです」とコメント。後に、武豊騎手にも「変な競馬になってすみません」と謝罪したという。
あれから約1年になるが、トップジョッキーの1人として川田騎手としても汚名返上の機会を得たいはず。幸いにもお手馬のダート王クリソベリルが、11月のJBCクラシック(G1)を予定しているため騎乗するチャンスはありそうだ。
他にも松若風馬騎手や藤岡康太騎手がインティに騎乗したことがあるが、もう3年以上前の話になる。「経験者」ならば川田騎手に一日の長があるはずだ。