エアスピネルが「金杯」からの始動で来年は開幕から武豊祭り!世代トップクラスの大器が抱える「2つの問題」とは
この秋の菊花賞(G1)以降、休養に入ったエアスピネル(牡3歳、栗東・笹田和秀厩舎)が、来年の1月5日(木)に開催される金杯から始動予定であることがわかった。
秋華賞馬エアメサイアの仔として、近年稀に見るハイレベルといわれていた今年の3歳牡馬戦線で堂々のクラシック完走を果たしたエアスピネル。残念ながらG1奪取には至らなかったが、距離不安がささやかれた最後の菊花賞でも3着と気を吐いた。
結局、クラシック3冠は4着→4着→3着。善戦止まりだったが、この馬が世代トップクラスの能力を有していることは明らか。ただ、今後もG1戦線での活躍が期待されて当然の有力馬ながら、今のエアスピネルは「2つの問題」を抱えている。
1つは「賞金面」の問題だ。
先述したようにクラシック3冠で善戦したものの賞金加算には至っていないエアスピネル。他にも弥生賞(G2)3着や神戸新聞杯(G2)5着があるが、いずれも本賞金の加算には至らず、実は賞金加算は、2歳の朝日杯フューチュリティS(G1)の2着が最後となる。
すでに昨年のデイリー杯2歳S(G2)を制しているエアスピネルだが、今後G1戦線を戦っていく上での賞金面の不安は拭えず……。だからこそ菊花賞以降の休養、そして年明け早々の金杯からの始動に至ったというわけだ。
言い換えれば、エアスピネルにとって来年の始動戦は、来るG1参戦に向けた賞金加算のために「必勝を期すレース」になるということである。
もう1つの問題は「距離適性」が定まっていないことだ。