JRA藤田菜七子「初G1制覇」見えた!? コパノキッキング東京盃(G2)「もったいない」出遅れ3着も「仁義なき争い」便乗の布石

 7日、大井競馬場で交流重賞・東京盃(G2)が行われ、1番人気ジャスティンが優勝を飾った。東京スプリント(G3)に続く重賞2勝目となり、JBCスプリント(G1)の優先出走権を獲得。本番と同じ舞台を快勝したことで、G1制覇を大きく引き寄せたと言えるだろう。

 その一方、昨年の勝ち馬で3番人気のコパノキッキング(セン5歳、栗東・村山明厩舎)は3着に敗れた。

 ゲートを立ち上がるような形でスタートを切ったコパノキッキング。10番手の位置取りで競馬を進め、最後の直線は大外から末脚を伸ばして先行馬を交わそうとするも、届かず3着に敗れた。

 藤田菜七子騎手は「ゲートの中で動いてしまって、上に出るようなスタートになってしまった。それがもったいなかった」と振り返った。しかし、それに続けて「次も同じ舞台なので、いいイメージをつかむことができた」と最大目標であるJBCスプリントに向けて、手応えを感じている様子だった。

 昨年のJBCスプリントは果敢な先行策で、残り400mで早くも先頭に立ったコパノキッキング。そのまま押し切り勝ちに思われたが、ゴール寸前でブルドッグボスの強襲に屈し2着に敗れた。

 レース後、初G1制覇を逃した藤田騎手は「チャンスのある馬に乗せていただいて、勝てなかったのは悔しい。そのひと言です」と感情を露わにした。そのリベンジに燃える今年こそは、なんとしても悲願のタイトルを手に入れたいはずだ。

 東京盃は3着に敗れたとはいえ、コパノキッキングの上がり3ハロンは36秒1で、メンバー最速タイの2着ブルドッグボスとわずか0秒1差だった。ここ1年、先行抜け出しの競馬をしてきたコパノキッキングにとって、後方からの競馬で結果を残したことは収穫があったと言えるだろう。

 その理由は今年のJBCスプリントならではのものと言えそうだ。

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