マイルチャンピオンシップの記憶~歴史に残る名マイラー・ダイワメジャーとアンカツの連覇~
しかし帰国後に出走した安田記念を勝利し国内マイルG1レース2連勝を達成。春のグランプリ宝塚記念は12着、連覇を狙った天皇賞・秋は斜行したエイシンデピュティに不利を受け無念の9着に敗退となった。
そして舞台は昨年に続く連覇、そしてマイルG1レース3連勝を目指して出走した第24回マイルチャンピオンシップ。宝塚記念、毎日王冠、天皇賞・秋と連敗続きではあったが、ファンの期待は高く再び昨年に続く1番人気に支持された。
この年はスズカフェニックス、コイウタ、ピンクカメオ、カンパニー、フサイチリシャール、ローレルゲレイロ、スーパーホーネット、アグネスアークといった実力馬が顔を揃えたが、国内マイル路線はやはりダイワメジャーの独壇場、ここも危なげない競馬で見事連覇を達成。このマイルチャンピオンシップを経て獲得賞金は10億円を超え、さらに妹のダイワスカーレットはこの年にアンカツとのコンビで桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯とG1レース3勝の活躍、ダイワメジャーと兄妹でこの年G1レース5勝という快挙を成し遂げたのである。
引退レースとなった有馬記念はダイワスカーレットと兄妹で出走。鞍上はアンカツがダイワスカーレットに騎乗し、ダイワメジャーは皐月賞を制したミルコ・デムーロと再コンビを結成。同じ脚質のダイワスカーレットに配慮してか本来の持ち味を出すことはできなかったが、それでも2年連続の3着に好走。レース後に中山競馬場で引退式が行われ、種牡馬となるべく北海道へ旅立っていった。