JRA「大復活」へM.デムーロに不敵な笑み!? 秋華賞(G1)コントレイル以外でサリオスと“接戦”を演じた「唯一の存在」とは
「昨年の阪神JFを452kgで出走したクラヴァシュドールですが、その後はチューリップ賞が-6kg、桜花賞が-4kg、そしてオークスが-2kgと陣営は馬体重の維持に苦戦しました。それだけにまともに追い切ることができず、徐々にコンディションを落としていった印象ですね。
実は陣営の歯車が狂ったのはチューリップ賞。叩き台を良しとしないオーナーから“全力投球指令”があったらしく、トライアルなのに-6kgという、本番さながらの仕上げをせざるを得なかったとか……。
その点、夏は馬体を増やすことに注力していましたし、復帰戦のローズSでもあえて軽めの調整に終始していました。レースは5着に敗れましたが、レース中に外傷を追うアクシデントもありましたし、調整過程を考えれば悲観する内容ではないですね。それ以上に、今回さらにプラス体重で挑めそうなことが非常に大きいと思います」(競馬記者A)
記者曰く、春のオークスでは馬体維持のため、レース前週の日曜日に時計を出していなかったようだ。そして、それは馬体増加を主軸においたローズSでも同様だったという。
しかし、秋華賞を迎える今週は日曜(11日)も坂路で4ハロン56.6秒としっかり時計を出しており、馬体重への心配がなくなったことで明らかに追い切り内容が充実している。
「最終追い切りは、栗東のCウッドを長めに乗られて6ハロン85.4秒。ラストは11.7秒と単走ながら好調をアピールしていました。中内田調教師も『体に張りが出てきた』と手応えを感じている様子でしたね。オークスの86.9秒よりも1.5秒も速いですし、馬なりで4ハロン追いに終わった桜花賞とは比較にならないほどの充実ぶりです。
デアリングタクトに勝てるとまでは言いませんが、他の馬の中では実績上位。本来の実力が発揮できそうな今なら“復権”は十分にあり得ますよ」(競馬記者B)
記者が言うクラヴァシュドールの「本来の実力」は、3歳No.2のサリオスを物差しにすれば浮き彫りになるという。