JRA菊花賞(G1)福永祐一「想定外」ライバル陣営に強烈アシスト!? 「祐一さんに助けられた」秘密兵器がコントレイル3冠阻止に急浮上
アリストテレスは前走の小牧特別(2勝クラス)をM.デムーロ騎手の手綱で勝利。このときの2着馬は福永騎手のフライライクバードだった。最後の直線は2頭の叩き合いとなったが、アリストテレスが3/4馬身先着。このとき、福永騎手の騎乗次第でアリストテレスは敗れていたかもしれないのだ。
デムーロ騎手は『netkeiba.com』のインタビューコラム『Road to No.1』でこのレースについて振り返っている。詳細については本記事をご確認いただきたいのだが、ソラを使う馬についての質問に対して、アリストテレスもその1頭だと話した。
3コーナーで早くも先頭に立ったアリストテレスについて、デムーロ騎手は「本当は行きたくなかった。かといって、僕のすぐ後ろに祐一さんがいて、ヨーイドンの競馬になったら勝つのが難しくなる」と話した。続けて「だから早めにレースを動かしたんだけど、祐一さんも早めにきてくれたことで助けられました。祐一さんがもうちょっとゆっくりきていたら、負けていたと思う」と勝因を分析した。
もし、アリストテレスがこのレースを負けていれば、菊花賞は抽選どころか除外対象となっていたところだ。デムーロ騎手が言うように、福永騎手の仕掛けのタイミングが勝敗を左右していたのであれば、アリストテレスは福永騎手によって菊花賞に出走する“チャンス”を掴んだことになる。
結果的に“敵に塩を送る”ような形になった福永騎手。アリストテレスが抽選を突破するようなことがあれば、コントレイルの3冠阻止候補として立ちはだかることになるだろう。