【徹底考察】桜花賞(G1)メジャーエンブレム 最強女王に「死角」あり。弱点は「最後の直線」に隠されている!?

≪結論≫

 今さらだが、いくら切れる脚が使えないといっても、メジャーエンブレムが今の3歳牝馬の中で、最も桜花賞の戴冠に近い位置にいることは揺るぎない事実だ。はっきり述べると、まともに走れば、まず負けることはないだろう。ただ、やはり「三強」ともいわれているシンハライトとジュエラーが、ポテンシャルをさらに上げれば逆転する可能性はもちろんある。まだ、底が見えていない3歳牝馬。さらなる伸びしろがあっても決して驚けないだろう。

 しかし、やはり最も懸念されるのが、そういったライバルの存在を気にしすぎて、本馬がラップを抑えた「G1仕様の競馬」をしてしまうことだ。経験豊富で本馬を手の内に入れているルメール騎手に限ってそれはないと思いたいが、アルテミスSのように下手に脚を溜める競馬をすれば、まず切れ負けすることになるだろう。あの時はデンコウアンジュに屈しただけだったが、今回は阪神外回りコースで直線の長い桜花賞。シンハライトとジュエラーを筆頭に、デンコウアンジュよりも切れる脚を持つ馬は決して少なくない。「選択」を誤れば、最悪着外まである。そうならないためにも、ハイラップから堂々と押し切る「強い女王」の姿に期待したい。
(監修=永谷 研(美浦担当))

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