JRA天皇賞・秋(G1)の裏で「ダート最強馬」決定戦!? 松田国英厩舎の「秘密兵器」2頭が仮対決か……名伯楽が「G1級」と評した素質馬が登場

 11月1日、東京競馬場では古馬のチャンピオンを決める天皇賞・秋(G1)が行われる。史上初となるG1・8冠を目論んだ春の安田記念を2着に敗れたアーモンドアイが出走することもあり、レースの行方には多くの注目が集まるだろう。

 だが、同日の裏開催となる京都10R栞S(3勝クラス・ダート1900m)も今後のダート界を占うには重要な指標となりそうなレースだ。

 栞Sのレース名の由来は、JRA公式によると「京都競馬場が100周年記念事業の一環として整備工事に入ることから、お客様との再会の目印となることをイメージして名付けられた」とのこと。

 そして、このレースにハギノリュクス(牝3、栗東・松田国英厩舎)が出走を予定していることもレースの由来同様、ファンに強烈なイメージを残すことになるかもしれない。

 松田厩舎には大将格であるタイムフライヤーをはじめ、ハギノアレグリアス、ハギノリュクスというダートの素質馬がいる。

 ハギノアレグリアスが勝利した4日の白川郷S(3勝クラス)は、ダート1900mを1:56.3という規格外の超速決着だった。前日に行われたダート重賞のシリウスS(G3)でカフェファラオの勝ち時計が1:57.8だったのに対し、これを1.5秒も上回ったのである。

 そういう意味でもハギノアレグリアスは、混沌とした様相を呈している今年の3歳ダート路線に現れた超新星といえるかもしれない。

 これに対し、僚馬の3歳牝馬ハギノリュクスは7月の未勝利戦で函館ダート1700mを1:43.6の快時計で圧勝している。このときの勝ち時計が、タイムフライヤーのマリーンS(OP)の勝ち時計と同タイムだったことでも注目されたダートの大物候補だ。その後も1勝クラス、2勝クラスを連勝して栞Sに歩を進めて来た。

 松田師が来年のフェブラリーS(G1)で有終の美を飾る期待を寄せている素質馬だけに、どのような走りを見せてくれるのかは非常に気になるが、ハギノリュクス以外にもメイショウカズサが登録してきたことは見逃せない。

 同馬は前走の九州スポーツ杯(2勝クラス)を2着馬に4馬身差の大楽勝。その前の1勝クラスではハギノアレグリアスの追撃をハナ差凌いで優勝している。同厩のライバル2頭の優劣はつけがたいが、ハギノリュクスがメイショウカズサを破るようならば、間接的にハギノアレグリアスを破ったという見方もできなくはない。

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