JRA岩田望来「成功の秘訣」は父にあり!? スキンヘッド、奇声、派手なガッツポーズ……。「奇行」の影響が意外な形で実を結ぶ?
先週の菊花賞(G1)はコントレイルが優勝し、史上8頭目となる3冠馬に輝いた。そのコントレイルにクビ差まで迫ったアリストテレスに驚かされたファンも多いのではないだろうか。
そしてもうひとつ驚かされたのが、荒れた馬場を嫌って各馬が外目に進路を取る中、唯一ヴァルコスだけが内を通ったことではないだろうか。結果は8着に終わったが、一か八かの大勝負と言えるだろう。
そんな“奇策”を大舞台で実行したのが、岩田康誠騎手だ。
地方競馬で2941勝をあげ、2006年に鳴り物入りで中央競馬に移籍した岩田康騎手。JRAでもG1・25勝の大活躍をしているベテランだ。
だが、最近は“奇行”が目立つという声が聞こえてくる。
「岩田康騎手のマスコミ嫌いは有名です。昔から親交のある記者とは話したり、ふざけたりしてるのですが、その人がいざ馬の話を振ると『馬の話はせえへん。コメントはしない』といきなり怒ることも。ただ、他の騎手や厩舎関係者などとはフランクに話しているんですよね。ほんと新聞記者だけに心を閉ざしています……。なので、マスコミは調教師や助手に話を聞く形を取っています」(競馬記者)
以前にも、岩田康騎手はレース後のコメントを拒否していた時期があったようだ。さらに、最近はスキンヘッドにして周りを驚かせたり、レース中に奇声とも呼べる大声を発したり、レースの格に関わらず勝てば派手なガッツポーズをしたりと、目立つ行動が多い。
「今年の夏には無観客ならではのひと悶着がありました。返し馬のときにスタンドから新聞記者の笑っている声が聞こえたらしく『さっき笑ったの誰や?』と激怒したようです」(同)
そんな岩田康騎手を父に持つのがデビュー2年目の岩田望来騎手だ。だが、父とは対照的にマスコミ対応が好評である。
「レース後はすぐにマスクをするし、コメントを出す時も広いところに移動してからしっかりと発信しています。馬から降りると冷静で、喜怒哀楽を出さずに淡々と話してくれますよ。
また、他の騎手から『またお父さんが凄いガッツポーズしてるで』などイジられて苦笑いしている姿をよく見かけますが、岩田望騎手はマイペースな性格で特に気にしてない様子ですよ」(同)
地方競馬を含めて通算102勝を達成し、減量騎手を卒業した岩田望騎手。現在、全国リーディング6位につけており、今年の新潟年間リーディングに輝くなど、若手騎手ながら大活躍している。
父の奇行に振り回されず、マイペースを貫いていることが、成功の秘訣なのかもしれない。