JRA天皇賞・秋(G1)武豊キセキ「白紙」からの再教育。「ライバルはゲート」角居厩舎、8年前の悪夢払拭なるか

 父ルーラーシップも角居調教師の管理馬。5歳秋は天皇賞・秋を出遅れて3着、ジャパンCも出遅れて3着と、スタートさえうまく切れれば……というもどかしいレースが続いた。

 出遅れの深刻さは、3戦目となる有馬記念(G1)の前に角居調教師が「ライバルはゲート」と話したほどだ。陣営は無事にスタートを切れるように、馬具の工夫など対策を練った。しかし、その努力もむなしく、有馬記念は約10馬身遅れの大出遅れ。それでも3着に入ったことで、ゲートが最大の敵であったことが証明されることになった。

 もし、キセキも阪神大賞典後の“矯正”を誤っていたら、父と同じ道を歩んでいたかもしれない。

 武豊騎手と角居厩舎がキセキ復活へ尽力した結果は、天皇賞・秋で実を結ぶだろうか。

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