JRA戸崎圭太「落馬」させた大井・矢野貴之がJBCスプリント(G1)サブノジュニアで“悪夢”払拭の勝利! 「ガンガン乗って、いい騎乗を見せてほしい」先輩のエールに応える会心騎乗!

 その後、今年6月に復帰した戸崎騎手だが『競馬ラボ』で連載中の『週刊 戸崎圭太』によれば「帰ってきてくれて嬉しく思うし、一緒に乗れることが嬉しい」と、大井で一番喜んでくれたのが矢野騎手だったという。

「矢野も僕が落馬してから責任を感じて、彼自身もリズムを崩したり、おかしな落馬をしたりと外から見ていても調子を崩していることは凄く感じていたんです。ちょっと休むべきなのかと考えたこともあったようですし、責任を心の中に感じながら乗っていたと思います」

 そう後輩を気遣い「矢野も吹っ切れて、ガンガン乗って、いい騎乗を見せてほしい」とエールを送っていた戸崎騎手。この日、先輩騎手が騎乗する1番人気のジャスティンを破ってのJBC制覇は、矢野騎手にとっても何よりの恩返しだろう。

「出走するからには狙っていました。地元大井の馬で勝てたことを嬉しく思います。ファンの皆さんのおかげで競馬ができている。ありがとうございました」

 レース後、そう勝利騎手インタビューを締めくくった矢野騎手。大井のスプリント王が今後、並居るJRAの強豪からどう王座を防衛するのか。悪夢を払拭した矢野騎手とサブノジュニアの活躍に注目したい。

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