JRA松田国英「人を殺したわけじゃないけど……」ダートの怪物が引退に追い込まれた“不治の病”が「期待の新星」にも。定年まで4か月の名伯楽に再び試練が……
衝撃のダートデビューを飾ったクロフネは、次走のジャパンカップダート(G1)でも7馬身差の勝利。こちらもレコードを1秒3更新する大激走だ。
まさにダート界に敵なし状態のクロフネ。有馬記念(G1)の人気投票では、陣営が出走回避を明言しているにもかかわらず、2位に選出されるほどの人気だった。
だが、年末に右前肢に屈腱炎を発症し、そのまま引退……。
この故障について、松田調教師は「人を殺したわけじゃないけど、私の中ではそれと同じくらい、『大変なことをしてしまった』という思いが強かった」と、管理する立場としての苦しい心境を吐露した。
クロフネと同じく、屈腱炎を発症したハギノアレグリアス。松田調教師に再び、“不治の病”が襲い掛かることになった。来年2月で定年となる松田調教師に、競馬の神様は最後まで試練を与えたのかもしれない。
ハギノアレグリアスの早期復帰、松田調教師が有終の美を飾れることを願うばかりだ。