JRAジャパンC(G1)にそそられず!? マイルCS(G1)渾身の「◎」! 男なら買わなきゃいけない「穴」がある。それが例え無謀だとしても……
続いては1400m。スワンS(G2)に出走した4頭について考察する。
勝利したのはカツジ。3着アドマイヤマーズ、8着ベステンダンク、10着サウンドキアラと入線している。
ただ、このレースは1着から10着までが0.5秒差。差がつかなかったということは、全馬が止まらなかったと考えたい。つまり、能力を出し切れていないということだ。
勝利したカツジは、それまでが惨敗続き。前走が恵まれ過ぎただけで、とてもG1の舞台で同じ結末になるとは思えない。8着ベステンダンクも同様で、やはり近走成績からは今回は惨敗まで考えたいところだ。
注目は3着アドマイヤマーズと10着サウンドキアラ。アドマイヤマーズはグランアレグリアとの対戦で2勝1敗、敗れた安田記念(G1)がドバイ(中止)から帰国後の初戦であった。
サウンドキアラは2走前がアーモンドアイの2着。ただ、アーモンドアイが安田記念でグランアレグリアに敗れていることを思えば、そこの逆転は考えづらい。
続いて1600m。
富士S(G3)組は、正直レベルに疑問が残る。というのも、2着のラウダシオン以外は、安田記念でグランアレグリアに完敗した馬。安田記念で10着だったヴァンドギャルドが勝利している辺り、食指は動かない。
その安田記念では、グランアレグリアが圧勝。3着インディチャンプ、5着ケイアイノーテック、6着アドマイヤマーズなど。3着インディチャンプでも同じような位置から0.5秒差をつけられているだけに、アドマイヤマーズのような特別な理由(ドバイ帰り)でもない限り巻き返しは厳しいのではないだろうか。
富士Sの2着馬ラウダシオンは、NHKマイルC(G1)でレシステンシアに勝利。コースも異なり、1戦だけで決めつけるのは危険ではあるが、レシステンシアは5番人気とそれなりに人気もある。やはり買いづらいのだ。
ラウダシオンが唯一惨敗を喫したのが、朝日杯FS(G1)。この時の勝ち馬がサリオスだ。2着に富士Sで5着だったタイセイビジョンが入っているが、その差は0.4秒。しかも、差しが届く流れをサリオスの方が先行していたのだから、着差以上に能力差は大きいと考えられる。
サリオスは前走1800mの毎日王冠(G2)を圧勝。今回のメンバーとは同じ3歳牡馬のタイセイビジョンとラウダシオンしか対戦していないが、その中では圧倒的に抜けていると考えたい。
メイケイダイハードとブラックムーンは、前走の関屋記念で12着と17着。さすがにここでは論外だろう。