JRAジャパンC(G1)にそそられず!? マイルCS(G1)渾身の「◎」! 男なら買わなきゃいけない「穴」がある。それが例え無謀だとしても……
となると、残されたのはスカーレットカラーだ。前走は天皇賞・秋(G1)で勝ち馬アーモンドアイから1.4秒差の9着。
ただ、天皇賞・秋のレース後、高橋亮調教師が「自分のスタイルでレースができました。直線でもいい感じでしたが、メンバーも強かったですからね。距離的なものもあります」と、適距離ではないことを示唆していた。
しかも、天皇賞・秋では馬体重がプラス14kgと、過去の最高馬体重である490kgに迫る勢いだったスカーレットカラー。490kgで出走した際も2着と結果を残しているが、古馬となってから勝利したのは464kgだったパールS(OP)と府中牝馬S(G2)の472kgだ。
「距離的なものもあります」という言葉からは、明らかにマイルCSが標的。天皇賞・秋のあとはマイルCSと予め決まっていたというのだから、前走は叩き台と考えていいのではないだろうか。
4走前の同舞台、阪神牝馬S(G2)ではサウンドキアラから0.2秒の2着。サウンドキアラでもグランアレグリアへの逆転は難しいと考えているのだから、スカーレットカラーを推すのには矛盾が生じるが、その理由は阪神牝馬Sの位置取りの違いだ。
この阪神牝馬Sは7着までが0.5秒差で、スワンSではないが、やはり4コーナー1桁番手の馬が上位の多くを占めている。ただ1頭、4コーナー15番手から差し込んだのがスカーレットカラーである。
前走1200mを使ったグランアレグリアに対して、スカーレットカラーは2000m。グランアレグリア圧勝のスピード競馬なら惨敗でも、グランアレグリアに厳しい流れなら一発あってもいいのではないだろうか。
「目には歯を、歯には目を」である。同じことをやっても格上には通用しないのだ。
1番人気グランアレグリアに逆転する可能性としては、2番人気サリオス、3番人気アドマイヤマーズも秘めてはいるだろう。
しかし、そんな3連複を当てて楽しいだろうか?全然「ギャンブラー」ではないのである。
確かに、スカーレットカラー1着というのは無理があるのも承知している。ただ、男なら……。
「◎」スカーレットカラーしかないのだ。
(文=宍戸ハレ)