JRA6億円アドマイヤビルゴ、大器アリストテレス、無敗馬レイパパレ「お騒がせ馬」ヨシオも大躍進!? ジャパンC(G1)ファンが支持する「1番人気」はあの馬!?
26日、JRA(日本中央競馬会)が年末のグランプリ・有馬記念(G1、12月27日)のファン投票第1回中間発表を行った。投票は12月6日まで受付される。
特別登録を行った馬の中で、投票の票数が多い上位10頭に優先出走権が与えられるグランプリならではのイベントだが、その一方で競馬ファンが「どの馬に期待・注目しているのか」という“世相”も反映されるのがファン投票。
それだけに現役最強馬決定戦として1番人気の行方さえ読めない、今週末のジャパンC(G1)のオッズにも小さくはない影響を与えそうだ。
そんな中、第1位を獲得したのは、史上3頭目の無敗の牡馬三冠馬となったコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。
すでに陣営から、ジャパンC後の休養が発表されているコントレイル。ジャパンCを最後に引退表明しているアーモンドアイが8位と伸び悩む中、2位クロノジェネシスや3位ラッキーライラック、4位フィエールマンといった有馬記念出走予定組を抑えての第1位は、やはりファンの期待の大きさの表れか。
5位のデアリングタクトとは1万票以上の差をつけており、今週末のジャパンCの1番人気に最も近い存在と言えるかもしれない。
また、ベスト20にずらりとG1馬が並ぶ中、重賞勝ちさえない身ながら14位にランクインしたのが、菊花賞(G1)2着馬のアリストテレス(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。
コントレイルの三冠が懸かった菊花賞で、大本命馬をマークしてクビ差まで迫ったアリストテレス。圧倒的な強さを誇るコントレイルをここまで追い詰めた馬はおらず、ファンがG1級の期待を掛けるのも当然か。次走は発表されていないが、有馬記念出走には賞金的に苦しい立場だけに、今後のファン投票の伸びが大きなカギを握るかもしれない。
27位のオーソリティ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)も注目の3歳馬だ。
春は青葉賞(G2)をレコード勝ちして日本ダービー(G1)の有力候補に挙がったが、レース後に骨折が判明。無念の戦線離脱となった。だが、復帰戦となった前走のアルゼンチン共和国杯(G2)で古馬を一蹴。有馬記念出走は未定だが、木村哲也調教師は「ファンに盛り上げてほしいよね。G1を使わせてもらいたいという気持ちはありますよ」とグランプリ挑戦を示唆する発言をしており、今後の動向に熱い視線が集まっている。
また26日には、アルゼンチン・サッカーのレジェンドとなるディエゴ・マラドーナさんの死去が公表された。世相が反映することの多い有馬記念だけに、アルゼンチン共和国杯の覇者へ“サイン党”の期待も高まっているに違いない。今後、票を伸ばしそうだ。