JRAジャパンC(G1)C.ルメール「不可解騎乗」が実を結ぶ!? 国枝栄「ルメさんにお任せ」アーモンドアイを“全権委任”の真相
あの不可解な騎乗は予行演習だったのか……。
29日、東京競馬場でジャパンC(G1)が開催される。史上空前のドリームマッチに、世界中の競馬ファンが熱い視線を送ることになるだろう。
このレースで引退となるアーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)は有終の美を飾ることができるか注目を集めている。
コントレイル、デアリングタクトという3冠馬を古馬代表として迎え撃つアーモンドアイ。このレースを勝つことが出来れば、自身が持つ芝G1・8勝の記録を更新すると同時に、最強馬の称号を揺るぎないものにしてターフを去ることになる。
ジャパンCでアーモンドアイが引き当てた枠番は2枠2番。これはC.ルメール騎手にとってラッキーナンバーかもしれない。
東京芝2400mで行われるG1レースで、ルメール騎手が2番枠から発走した時の成績は以下の通りだ。
2017年 オークス ソウルスターリング1着
同年 ジャパンC レイデオロ2着
わずか2回の騎乗機会ではあるが、連対率100%の好成績はアーモンドアイにとって追い風となりそうだ。また、スピードを活かした好位抜け出しの競馬を得意とするアーモンドアイにとっても、絶好枠に思われる。
だが、国枝調教師は「真ん中あたりが良かったけど、まあしょうがない」とコメント。このリアクションからは歓迎といった様子ではなかった。
これには現在の東京芝コースの馬場状態が影響しているはずだ。
「先週の開催からCコースの使用となっていますが、最後の直線では多くの馬が外に持ち出すレースが目立っています。このことからも、内の馬場がかなり荒れていることが分かります。通常、コース替わりは内枠有利となるはずですが、今開催はそうでもなさそうですね。
内枠からの発走はロスなく立ち回るのではなく、直線でうまく外に持ち出す必要がありそうです。このあたりが、国枝先生の真ん中希望というコメントの意図するところだと思います」(競馬記者)