武豊騎手の評価は「ラニ>アウォーディー」!? ダート界を席巻する兄弟の「評価」と可能性
4日に行われるチャンピオンズC(G1)。ダート路線を代表する強豪が集う激戦だが、主役を務めるのは先週のジャパンCをキタサンブラックで勝利した武豊騎手のアウォーディー(牡6 栗東・松永厩舎)で間違いない。
ダート転向後無傷の6連勝、前走のJBCクラシックではG1初挑戦ながら圧巻の強さで勝利してみせ、コパノリッキーからダート王の称号をもぎ取った。
2走前の日本テレビ盃で見せたように競り合いにも強く、現状隙らしい隙はないように見える。G1連勝も十分に射程圏内だ。
しかし、興味深い発言をしているのが、同馬を管理する松永幹夫調教師だ。「東京スポーツ」の取材に対し、アウォーディーの主戦である武豊騎手が「最後まで迷っていた」という。これほど強い馬に乗れるのに、何を迷っているのか。
武騎手が迷っていたのはアウォーディーと、その弟で同厩舎でもあるラニ(牡3 栗東・松永厩舎)どちらかに乗るかということである。
ラニは今年のUAEダービーを制し、米三冠にも挑戦した今後のダート界期待の星。ただ、国内復帰戦は3着、前走みやこS(G3)は13着と惨敗している。行き脚がつかずどうしても後方の競馬を強いられるため、末脚が爆発しない限り上位に食い込めないのがこの馬の弱点だ。
それと比較すれば、レースぶりも自由自在なアウォーディーを選ぶことに迷いなどないはずだが……。