JRA有馬記念(G1)「ドタバタな感じがない」あの大物に復活の気配!? フィエールマン、クロノジェネシス、オーソリティら決戦へ虎視眈々
27日、中山競馬場で行われるグランプリ・有馬記念(G1)の出走予定馬が2週前追い切りを行った。
今年の天皇賞・春(G1)で連覇を達成したフィエールマン(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)は、美浦ウッドで2週前追い切りを行った。タイムは5ハロン69.7秒、ラスト12.9秒。手塚調教師も「予定通り。体がスッキリしているし、中身もできている」と手応えを感じているようだ。
前走の天皇賞・秋(G1)ではクロノジェネシスを退け、アーモンドアイに半馬身差まで詰め寄った。最強女王が1馬身1/4差で完勝したジャパンC(G1)を物差しにすれば、このメンバーでは、最も女王を追い詰めた存在と言える。主役の座は譲れない。
一方、クロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は、ファン投票で1位に選ばれるなど、逆転への機運が高まっている。
栗東Cウッドで2週前追い切りを行ったクロノジェネシスは、6ハロン83.6秒、ラスト12.5秒の好時計。見守った斉藤調教師は「思ったより時計は速かったけど、無理をしているわけじゃない」と納得のコメント。宝塚記念(G1)を制した女傑がグランプリ連覇を狙う。
連覇と言えば、ここがラストランとなるラッキーライラック(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)も、この秋はエリザベス女王杯(G1)連覇を飾るなど能力に陰りは感じられない。
「帰厩してからの様子もいつもと変わりない」と松永調教師が語るラッキーライラックは、栗東のCウッドで6ハロン82.7秒、ラスト12.3秒とこちらも好時計。「いい動きだった。やる気になっている」と師も好感触を得ているようだ。
不振に喘ぐブラストワンピース(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)は、横山武史騎手との新コンビで復活を狙う。
一昨年の有馬記念を制したブラストワンピースは、美浦ウッドで6ハロン83.5秒、ラスト12.7秒。毎回馬体重が課題となるこの馬にとって、帰厩時560kg(前走+10kg)は好材料だ。それだけに大竹調教師も「ドタバタな感じがなく、スムーズでした」と及第点を与えている。得意の中山でグランプリホースらしい走りを見せられるか。
今年の有馬記念は、古馬撃破を狙う3歳馬にも魅力的な存在がいる。