福永祐一騎手が落馬負傷……右鎖骨骨折でビッグアーサーやシュヴァルグランの騎乗も絶望的「悲劇の天才騎手」の父を持つ2世騎手が背負う悲壮な決意とは
3日、阪神競馬場で騎乗していた福永祐一騎手が5Rの新馬戦で落馬負傷。右鎖骨骨折で、以降のレースはすべて乗り替わりとなっている。
7頭立てで行われた阪神5R(芝2000m)の新馬戦。福永騎手は桜花賞馬アローキャリーの孫で2番人気だったベルクロノスに騎乗していた。無難なスタートからすんなり好位に取り付く、スムーズな競馬を見せていたベルクロノスだったが、勝負所の4コーナーで外に持ち出されたところで突如歩様に異常をきたした。
「馬が頑張ってくれたおかげで、落馬に至るまで福永騎手も外へ回避できる時間がありました。結果的に大きな事故につながらなかったのは不幸中の幸いですが、これがデビュー戦だっただけに残念でなりません。福永騎手も上手く落ちようと懸命に対処していたように見えましたが、打ち所が悪かったようですね……去年のこともありますし、本当に心配です」(競馬記者)
福永騎手は今月だけでも来週の香港スプリント(11日)のビッグアーサー、有馬記念(25日)のシュヴァルグランなど有力馬の騎乗が控えていただけに、競馬界全体が大きな衝撃に包まれている。
まだ正式に乗り替わりが発表されたわけではないが、右鎖骨骨折だけに相当厳しい状況とみて間違いないだろう。
「福永騎手は昨年11月のスワンS(G2)でローブティサージュに騎乗した際も、落馬負傷に見舞われ、右肩鎖関節脱臼などで全治約5か月と診断されています。そこから約3カ月半で復帰する驚異的な回復力を見せましたが、2年連続の落馬負傷は本人のショックも大きいでしょう」(同)