「11月騎乗なし」だった武幸四郎騎手が騎乗を再開「超難問」の試験をパスし、悲願の「調教師転身」に向けてあとは朗報を待つだけ?

 3日、武豊騎手の実弟・武幸四郎騎手が騎乗を再開した。この日は中山競馬場で2鞍に騎乗し、8着と4着。武幸四郎騎手が騎乗するのは10月30日以来、約1カ月ぶりとなる。

 すでに騎手業を続ける傍らで「調教師転身」に向けて活動中であることが”公”の事実になっている武幸四郎騎手。

 この秋の騎乗スケジュールからも、今年の『調教師試験』を受けていることが確実視されており、1次試験のあった9月には直前の2週間の騎乗を断り”追い込み”を掛ける熱の入れようだった。

「9月の1次試験直前に続き、11月もまったく騎乗しなかったのは、おそらく幸四郎騎手が1次試験をパスしたからだと思われます。『超難問』といわれている1次試験を合格するだけでも大変なことですし、2次試験は11月29日からなので、そこに向けて最後の追い込みを行なっていたのでしょう。

 今週から騎乗を再開したのは、2次試験が12月1日までだったからと考えるのが自然。関係者の話では、今年は相当勉強していたようですし、いよいよ『武幸四郎調教師』誕生の瞬間が近付いているのかもしれませんね」(競馬記者)

 だが、武幸四郎「調教師」が誕生するということは、同時に武幸四郎「騎手」が終わりを迎える時が近付いていることも示している。

 メイショウマンボとのコンビを始め、菊花賞のソングオブウインドやNHKマイルCのウインクリューガー、秋華賞のティコティコタックなど大舞台で兄とは異なる穴騎手ぶりを発揮する個性派だっただけに、やはり一抹の寂しさはある。

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