JRA有馬記念(G1)M.デムーロ&武豊「無限列車」に搭乗失敗!? 「ゴチャゴチャした」枠順抽選会の「明暗」が大逆転
1周目の正面スタンド前を通過した際、スローペースを見越したC.ルメール騎手のフィエールマンが外から早めの進出。その流れに「これ幸い」と続いたのが池添騎手であり、「オレもオレも」と続いたのが福永騎手と北村友一騎手の2人、さらに「じゃあ僕も」と続いたのがサラキアの松山弘平騎手だった。
この結果、フィエールマンが先導する形でカレンブーケドール、ラッキーライラック、クロノジェネシス、サラキアがまるで列車のように綺麗に一列に並ぶ結果に……。その進路は、まさにデムーロ騎手が求めた内から「4頭分外」だった。
「まるで競輪のように綺麗な一列でしたね。結局、この隊列に並んだ5頭が掲示板を独占(ワールドプレミアも5着同着)しましたからね。ルメール騎手の好判断に各騎手が便乗する形で生まれた偶然ですが、結果的にはこの“列車”がビクトリーロードを駆け抜けていったということでしょうか。
今年、大ヒットした『鬼滅の刃』の劇場版に『無限列車』という列車が登場しましたが、まさかこんなところがサインになっているとは……(笑)」(競馬記者)
「ワールドプレミアは状態良すぎて色気持ったのかな。いつもの戦法なら圏内あったかもしれない」
自身のTwitterでそう呟いたのは、元JRA騎手の安藤勝己氏だ。確かに、ワールドプレミアは昨年の有馬記念のように後方からレースを進めていれば、この“無限列車”の流れに乗るチャンスがあったかもしれない。
だが、結果的に武豊騎手とデムーロ騎手は“搭乗”失敗……。絶好枠のはずが一転、馬場の悪い内側を通らされる敗因となってしまった。