JRA武豊は何故「暴走娘」メイケイエールを馬群に入れないのか。「団野君の馬にタッチした」明かされた理由と「落馬寸前」の危険な実験に驚愕
「馬込みで折り合いがつく馬もいますが、稀に関係なく前の馬に突っ込んでしまう馬もいます。どうやらメイケイエールもそういったタイプのようですね。
デビュー戦に騎乗した福永祐一騎手が1枠1番ということもあって馬群の中でレースをしたのですが、相当危なかったとか……」(競馬記者)
その後、2戦目から武豊騎手に乗り替わった後は、常に外々を回るレースを繰り返してきたメイケイエール。ロスがあることは百も承知だが、馬群に入れることが極めて危険なら妥当な判断だろう。
実際に、武豊騎手も現状のメイケイエールの枠に関しては「絶対に外の方が良い」と発言。阪神JFで大外枠を引いた際、武英智調教師が「よっしゃー!」と言ったのも当然というわけだ。
しかし、その一方、武豊騎手は阪神JF後に更新した自身の公式ホームページで「内枠だったら前の馬を壁にして折り合ったのかどうか、大外枠だったから逆によかったのか、そこもあの1戦だけではハッキリとはわかりませんでした」とも語っており、まだ最終的な結論を出してはいないようだ。
「桜花賞(G1)の前にもう1戦できるのなら、そこが名実ともにトライアルになりそう」
一歩間違えれば落馬の危険もあり得る……。しかし、そんな危険と隣り合わせだからこそ、逆に名手の腕の見せ所でもある。
「面白い馬と出会ったというのが本音です」
集大成となる4月の桜花賞へ、あと4か月。「天才騎手」武豊にとって、希少なサンプルとなる「暴走娘」メイケイエールとの“実験”はまだまだ続きそうだ。