JRA「価値を理解していない」コントレイル矢作師マスコミに不満あらわ!? 改めて問われるクラシックの重要性…… 自ら選んだ頂上決戦に敗れるも未練隠せず
とはいえ、近年の選出基準として重視されているのは、最強馬がどの馬だったのかという側面も見逃せない。クラシック競走の価値を最重視する矢作師の考えも理解できるが、過去10年の選出馬を振り返ってみても受賞した3歳馬がクリアしていた条件がある。
11年オルフェーヴル、12年ジェンティルドンナ、18年アーモンドアイの3頭いずれも古馬と直接対決したG1で見事勝利を収めているのだ。
ディープインパクトは有馬記念で古馬のハーツクライに敗れているのは、コントレイルにとって皮肉なことだが、同馬の参戦があったからこそジャパンCが大いに盛り上がり、世紀の対決にファンも酔いしれた。
一部の大手クラブによる使い分けが物議を醸している競馬界にとっても、強い馬同士の激突こそが多くのファンが望んでいる競馬だと一石を投じたことには大きな価値があったといえる。
昨年の忘れ物は今年の活躍次第でまた手に入れるチャンスがあるのだから……。