福永祐一から武豊~香港国際競走の記憶~その手綱はエイシンプレストンからエイシンヒカリへ
デビューから引退レースまで騎乗したのは福永祐一騎手。乗り替わりが日常茶飯事の今では考えられないが、全32戦一度たりとも他の騎手に乗り替わることはなく主戦を務めた。デビュー4年目だった福永祐一騎手をここまで信頼して乗せたオーナーと師匠である北橋調教師。この二人の存在が今の福永騎手の根底にあるのは間違いないだろう。
そして2015年。過去エイシンプレストンが2度挑戦して一度も勝てなかった香港カップを、エイシンの名を継ぐ馬エイシンヒカリ(榮進之光)が優勝。エイシンプレストンから12年の時を経て久々に赤と黒の勝負服が現地を賑わせたのだ。そしてそのエイシンヒカリは今年も香港カップに引退レースとして出走する。鞍上は昨年優勝の立役者である武豊騎手。最強馬モーリスを相手にどんな競馬を見せてくれるだろうか。