JRA【シルクロードS(G3)展望】昨年の高松宮記念(G1)で“ハナ差接戦”も直線で明暗……モズスーパーフレアVSクリノガウディー!ラウダシオンの巻き返しにも期待!
31日には、高松宮記念(G1)の前哨戦・シルクロードS(G3)が中京競馬場で開催される。
今年は本番と同じコースで行われるため、例年以上に重要な一戦となりそうだ。注目は、昨年の高松宮記念で1~2位に入線した2頭だ。
モズスーパーフレア(牝6歳、栗東・音無秀孝厩舎)は、昨年の高松宮記念でクリノガウディー(牡5歳、栗東・藤沢則雄厩舎)に“ハナ差”及ばず2位に入線。しかし、クリノガウディーが直線で他馬の進路を妨害したとして4着への降着処分を受けたため、繰り上がりでG1初制覇を飾った。
その後は、北九州記念(G3)2着からスプリンターズS(G1)に出走。春秋スプリントG1制覇が期待され、2番人気に支持された。しかし、道中ビアンフェに絡まれる形でペースを乱され、10着に惨敗した。
その後は大井のJBCスプリント(G1)でダート初挑戦。ここでも自慢のスピードを生かして、逃げの手を打った。結果は4着に終わったが、優勝したサブノジュニアから0秒5差と健闘した。
今回は再び芝スプリント路線に戻り、高松宮記念以来の勝利を狙う。鞍上には、約2年2か月ぶりのコンビとなる北村友一騎手を予定。本格化する前の3歳時に3度手綱を取り、「1-1-1-0」と相性は悪くない。
20日(水)の1週前追い切りでは、栗東坂路で49秒8-12秒0をマーク。6歳を迎え、なおスピードに磨きがかかっている可能性もあるだろう。
打倒モズスーパーフレアの1番手が、昨年の高松宮記念で降着の憂き目に遭ったクリノガウディー。今年の始動戦を鮫島克駿騎手との初コンビで迎える。昨年の高松宮記念では15番人気という伏兵だった。3番手追走から先頭でゴール板を駆け抜けたが、直線でダイアトニックの進路を塞いだとして4着に降着となった。
その後は短距離路線で5戦して、最高着順は5着と実力を発揮できていない。最も好内容だったのは前走の阪神C(G2)。中団からしぶとく脚を伸ばし、勝ったダノンファンタジーから0秒5差の5着に入った。
不本意な競馬が続くが、1週前追い切りでは栗東坂路で50秒5-12秒4の好時計をマーク。2勝目を挙げて、幻に終わったG1獲りに名乗りを上げられるか。