JRA絶好調ルメールの「正しい扱い方」で万馬券連発!? 4年連続リーディングの天才騎手が、実は1/2で「ただの凡人」になる事実に衝撃……
「はい、どうも! ありがとうございました。おつかれさまです!」
24日、中山競馬場で行われたAJCC(G2)は1番人気のアリストテレス(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)が勝利。鞍上のC.ルメール騎手は、これでフェアリーS(G3)、京成杯(G3)、そしてAJCCと3週連続の重賞勝利となった。
競馬ファンにとっても、すっかりお馴染みとなった……いや、毎週のように見ているルメール騎手の勝利騎手インタビュー。開幕初日の金杯開催こそ休みを取ったが、ここまで16勝とあっという間にリーディング首位の定位置に返り咲き、勝率27.6%、3億を超える獲得賞金でも断トツの首位を堅持。
まだ始まったばかりだが、すでに2021年のMVJは5年連続のルメール騎手に決まったと述べても過言ではない状況だ。
そして、ルメール騎手は馬券を購入するファンにとっても、文字通り”切っても切り離せない”人物に違いない。かつては武豊騎手がそうであったように、レースを予想する際、まず「ルメール騎手をどうするか」を決めてから考えるファンも少なくないだろう。多くの場合、軸にするなら堅実に、切るなら当然穴狙いとなるはずだ。
そんなルメール騎手だが、今年は明確な「傾向」がある。
現在16勝を挙げているルメール騎手は勝率27.6%、連対率43.1%、3着以内率44.8%と、まさに絶好調。その大きな原動力になっているのが、重賞3勝に加え合計【10.3.1.12】で勝率38.5%、連対率50%、3着以内率53.8%と圧倒的な成績を誇る「芝のレース」だ。逆に言えば芝のレースなら、ルメール騎手は極めて堅実な馬券の軸になると言えるだろう。
一方で、ルメール騎手の切り時はまさしく「ダートのレース」だ。
合計で【6.6.0.20】勝率18.8%、連対率・3着以内率ともに37.5%は決して悪い数字ではないが、騎乗馬の人気が1番人気から『15.7.6.4』であることを考慮すれば、到底積極的に買える騎手ではないことがわかる。
「この傾向はルメール騎手にとって今に限ったことではありませんが、今年は特に如実に現れています。特に買うことを避けたいのが、15回騎乗して3勝の勝率20%に留まっている朝の1R~4Rまで。時期的な影響もあって、すべてダート戦ですが、人気馬に騎乗して馬券圏外に沈むことも珍しくありません。
逆に特別戦や重賞レースが増える8R~12Rでは、10勝して勝率も38.5%と朝の2倍近くまで跳ね上がっています。無論、ここでも狙いは芝のレース。ダートは8戦して、わずか1勝。24日に単勝1.2倍で圧勝したアメリカンシード以外は、すべて敗れています」(競馬記者)
昨年、フェブラリーS(G1)をモズアスコットで勝ったルメール騎手だが、実はこれが同レースの初勝利だった。また2014年に誕生したチャンピオンズC(G1)は未勝利。昨年もエリザベス女王杯からジャパンCまでG1を3連勝したが、2番人気のカフェファラオに騎乗した同レースで連勝記録が途絶えてしまったことは記憶に新しい。
見事な開幕ダッシュを決めているルメール騎手だが、ダートレースが盛んに行われる厳寒期はまだまだ続く。馬券の収支に大きな影響を与えている、このフランス人ジョッキーを特別視するのはターフを走る時だけにした方が良さそうだ。