あのレースの昇格でJRA「大失態」再び!? コントレイル、ダノンザキッド輩出も存在価値急落か…… 最優秀2歳牡馬に「混乱」避けられず
「皐月賞馬よりもダービー馬が評価される伝統は、今に始まったことではありません。
6月の初週から2歳の新馬戦が開始されるようになり、有力馬のデビューも以前より早くなりつつあります。夏前に勝ち上がって秋に賞金を加算、厳寒期に入る12月の開催で無理はさせたくないという各陣営の本音もあります。
東スポ杯がG2に昇格したなら朝日杯やホープフルSに出さない陣営も出て来るでしょう」(同記者)
また、振り返ってみるとホープフルSのG1昇格にも賛否両論の声があったことも見逃せない。
2017年からG1昇格した同レースだが、それまでは阪神・芝2000mでの開催。2014年から阪神・芝1600m条件に変更された朝日杯FSは中山・芝1600mでの開催だった。
しかし、マイル戦であるG1よりクラシックに直結しやすい中距離のラジオたんぱ杯(G3・ホープフルSの前身)に出走した馬が、朝日杯出走馬より活躍することも多く、レースレベルの逆転現象が発生していた。
このような経緯もあったことが、ホープフルSのG1昇格へ繋がった可能性として高いとはいえ、結果として距離は同じのまま競馬場のみが変更となっている。グレードが上がったことはともかく、コースは中山でなくともそのままでよかったのではないかという声も出た。
そして今回、中山よりもダービーに直結する東京コースで開催される東スポ杯のG2昇格。それとともに中山離れがさらに加速し、実力馬が東スポ杯後にホープフルSを使わない傾向すら出て来るようなら、最優秀2歳牡馬の形骸化も懸念されるようになるのではないだろうか。