「今年の2歳は牝馬が豊作」紅一点リエノテソーロが牡馬を蹴散らし2歳ダートの頂点に!鞍上の吉田隼人騎手には昨年同様、強力な「追い風」が吹いている!?
その一方で管理する武井亮調教師は、これがG1初制覇。「実績のない私にオーナーが選ばせてくれた馬です。結果を出せて嬉しい」と感激。「返し馬から落ち着いていましたし、大丈夫だと思っていました」と管理馬の走りを労った。
勝ったリエノテソーロは、これまでのデビュー3戦がすべて1200mだったこともあって、今回が初のマイル戦。戦前から距離の不安を囁かれていたが「G1勝利」という最高の結果を出したことで、「今後」の選択肢が大きく広がった。
「デビュー戦と2戦目で芝を走って連勝しているだけに、ダート以外の選択肢もあります。今回でマイルをこなせたことで、武井調教師はオーナーと話した上でドバイ遠征か桜花賞を目指すかを決めるそうです。
いずれにせよ、リエノテソーロはこれで重賞2勝目。もう賞金をずいぶん稼いだので、次走は重賞のある芝を使う公算が高いでしょう。まだ芝では一線級とやっていませんし、おそらく、次の結果次第で今後の進路を決めるのではないでしょうか」(競馬記者)
それにしても、先週の阪神ジュベナイルF(G1)を勝ったソウルスターリングといい、今週のミスエルテといい、本当に今年の2歳牝馬は早くもタレントが揃ってきた感がある。
これでも、もしも週末の朝日杯FSまでミスエルテが勝つようなことがあれば、今回の全日本2歳優駿も合わせて2歳G1を牝馬が総なめにしてしまうことになる。今後、芝とダートのどちらに進むのか……いずれにせよ、注目すべき才能の塊がまた一頭現れた。
「力みなくマイルでも大丈夫。スピードはありますし賢くて、一息で走らない従順な馬です。芝でも走りますし、これからが楽しみです」と高い期待を寄せる吉田隼人騎手。G1を完勝し、前途は洋々だ。
12日には今年の世相を漢字一文字で表す師走恒例の『今年の漢字』が発表され、「金」に決まった。「金」といえばゴールドアクター。昨年と同様、年の瀬に向かいこの男に強烈な”追い風”が吹いているのかもしれない?