JRAノーザンファームもはや「敵なし」!? 最強3歳世代が重賞「18連勝」継続中! 2020年の雪辱果たす「逆襲」のシナリオ

 13日、東京競馬場で行われたクイーンC(G3)は、ノーザンファームのアカイトリノムスメが優勝。2着アールドヴィーヴルとの接戦を制し、クラシックへと名乗りを上げた。

 その翌日、14日に行われた共同通信杯(G3)も、勝利したのは同じくノーザンファームのエフフォーリア。これでデビューから3連勝となった同馬も、クラシック制覇に向け大きく前進したといえるだろう。

 両レースともに1着から3着までは、全てノーザンファーム生産馬が独占。現在、生産者リーディングでも、2位である社台ファームの「40勝」を大きく突き放し、「86勝」ともはや敵なし状態だ。

 2012年から生産者リーディングのトップに君臨し続けているノーザンファーム。特に今年の3歳世代は好調で、現在重賞で18連勝中と波に乗っている。

■「3歳世代」(2018年生まれ)これまでの重賞勝ち馬
函館2歳S(G3)リンゴアメ
新潟2歳S(G3)ショックアクション
――――――――――――――――――――
札幌2歳S(G3)ソダシ
小倉2歳S(G3)メイケイエール
サウジアラビアRC(G3)ステラヴェローチェ
アルテミスS(G3)ソダシ
京王杯2歳S(G2)モントライゼ
ファンタジーS(G3)メイケイエール
デイリー杯2歳S(G2)レッドベルオーブ
東京スポーツ杯2歳S(G3)ダノンザキッド
京都2歳S(G3)ワンダフルタウン
阪神JF(G1)ソダシ
朝日杯FS(G1)グレナディアガーズ
ホープフルS(G1)ダノンザキッド
シンザン記念(G3)ピクシーナイト
フェアリーS(G3)ファインルージュ
京成杯(G3)グラティアス
きさらぎ賞(G3)ラーゴム
クイーンC(G3)アカイトリノムスメ
共同通信杯(G3)エフフォーリア

 ソダシが勝利した札幌2歳S以降は、全ての勝ち馬がノーザンファームの生産馬だ。

 3歳重賞での成績は【18-12-10-44/84】で、勝率「21.4%」、連対率「35.7%」、複勝率「47.6%」と、出走馬の約半分が馬券圏内に絡むという状況。単勝回収率も「111%」と100%を超えており、馬券を購入するファンにとっても無視できない存在となっている。

 しかし、ノーザンファームはこの勢いをまだまだ止めたくないだろう。それには雪辱を果たせていないという理由がある。

 昨年の3冠レースでノーザンファームは、まさかの「未勝利」に終わった。牡馬三冠はノースヒルズのコントレイル、牝馬三冠は長谷川牧場のデアリングタクトが勝利し、2006年以降「16年ぶり」の屈辱を味わっている。

 それだけではない。NHKマイルC(G1)までも白老ファームのラウダシオンが勝利し、3歳G1全てで敗北を喫しているのだ。

 この連勝は、どこまで続くのか……。クラシックで雪辱を果たすまで、ノーザンファームの「逆襲」は、まだまだ終わりそうにない。

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