2歳女王ソウルスターリングと1馬身差!?地方の怪物トラストを見限るのは「まだ早い」といえる数多くの理由
そういった中でも素質馬が集った東京スポーツ杯2歳Sのレベルは高く、今のところここの上位馬が来年の牡馬クラシックを牽引するといわれている。そこで完敗したからといって、トラストを見限るのは早計だろう。敗れた前走にしても転厩初戦で、レース前にはかなりの入れ込みが見られ、レース中も折り合いを欠く場面があった。
トラストは、今のところ切れる脚が使えないことが最大の弱点といわれている。前走は上がり最速のスワーヴリチャードの33.6秒に対して、トラストは35.3秒。確かに数字だけを見れば、絶望的にも見える差だ。
だが、先週の阪神JFの上がり最速はリスグラシューの34.5秒。これが断トツであり、2位位がソウルスターリングの34.8秒だ。力のいる馬場となる今の阪神は、東京コースのような速い上りの出る馬場ではない。
これは速い上りが使えないトラストにとって、大きなプラス要素だ。
ちなみに昨日17日の阪神開催で芝のレースは6レース。「4コーナー先頭」だった馬の着順は1着(14番人気)、11着(14番人気)、2着(2番人気)、1着(5番人気)、1着(7番人気)、2着(5番人気)である。朝日杯FSと同じ外回りコースで行なわれたレースも4つあった。
述べるまでもなく、逃げ馬に圧倒的に有利な馬場。主戦の柴田大知騎手は「マイルは良い」と断言しており、外連味なく積極的にレースを運べば、この馬がもう一度「怪物」と呼ばれる瞬間が来てもおかしくはないはずだ。