JRA「52歳目前」武豊2021年は「最終レース」の男!? 「午前>午後」、「単勝〇倍超」はノーチャンス……「社台系生産馬」で大不振などなどレジェンドの馬券攻略法

 本格的な春のG1シーズンを控え、来週月曜日(15日)には、あの騎手が52歳の誕生日を迎える。

 先週のチューリップ賞(G2)をメイケイエールで制した武豊騎手だ。

 1987年のデビュー以降、JRA重賞で通算343勝というまさにレジェンド。誕生月にあたる3月には重賞41勝を挙げているが、これは10月の43勝に次いで月別では2番目に多い。今週末は、13日の中山牝馬S(G3)で有力馬の1頭ランブリングアレーに騎乗し、2週連続重賞Vを狙う。

 今年はまだ2か月強という短い期間だが、武騎手が騎乗した全104レースを集計。馬券攻略に少しでも役立つデータを探してみた。

 まず、武騎手の人気別成績を見ると、勝ち鞍は人気馬に限定していることが分かった。

【2021年人気別成績】
1番人気「11-8-1-12/32」(勝率34.4%)
2番人気「4-3-3-3/14」(勝率28.6%)
3番人気「3-0-3-9/15」(勝率20.0%)
4番人気以下「0-4-5-34/43」(勝率0.0%)

 単勝オッズで見ても、全18勝を6.5倍以下という上位人気馬で記録している。6.5倍を超えるオッズだと、43戦して未勝利だ。ちなみに昨年も、全115勝のうち101勝を6.5倍以下の人気馬で挙げていた。今年も、人気薄の時は2~3着付けが無難かもしれない。

 続いては、生産者別のデータに注目。今年は全18勝のうち14勝を非社台系生産馬で挙げている。

【2021年生産者別成績】
社台系「4-7-4-27/42」(勝率9.5%)
非社台系「14-9-8-31/62」(勝率22.6%)
 
 非社台系生産馬で22.6%という高勝率をマークしている武騎手。特にダート戦では、今年挙げた10勝すべてを非社台系生産馬で挙げているのが特徴的だ。

 一方、社台系(ノーザンファーム、社台ファーム、社台コーポレーション白老ファーム)生産馬では4勝にとどまり、勝率も10%に届いていない。1月中旬からは1か月以上にわたり、社台系生産馬で27連敗を喫していた。ただし、その後の直近2週間で4勝のうちの3勝を挙げている。今週末は騎乗予定の9鞍のうち5鞍が社台系生産馬。有力馬も多く、今後の騎乗機会増へ向けてアピールのチャンスだ。

 まもなく52歳を迎える武騎手。ほんの数年前までは1日10レース以上に騎乗することも珍しくなかった。いかし、今年1月に腰痛を発症して以降は1日の騎乗数を概ね6~7レースに絞っている。

 そんななかで、好成績を残しているのが午前中のレースとその日の最終レースだ。

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