有馬記念、武豊とキタサンブラックは、今回も孤高の逃亡者となれるのか? 最高の枠は「あの馬」?【展開考察】
一方で「6枠11番」というやや外目に枠に入ったサトノダイヤモンド。過去10年で勝ちはないものの、2着と3着が1度ずつ。そう悪い枠ではない。その上で、この3歳馬にとって最も大きいのが隣の「6枠12番」にサトノノブレスがいることだろう。
同じ厩舎で、同じ馬主、鞍上も同じフランス人同士。コミュニケーションはスムーズで、道中のポジションも似通っており、大きな”援護”が期待できる。
サトノノブレスの鞍上V.シュミノー騎手はフランスの若手で、この日が短期免許の最後の1日となる。残念ながら未だ2勝と存在感を発揮するには至っていないが、将来のためにもここで仕事をしてポイントを稼いでおきたいところだ。
ただし、サトノノブレスがこの秋のオールカマーでマリアライトに先着し、ゴールドアクターとタイム差なしの競馬をしていることを忘れてはならない。まったくの格下ではなく、サトノダイヤモンドに”もしものこと”があれば、自分がという思いはあるはずだ。
最後に、今回の枠順抽選会で最も割を食ったのが、2年連続の大外「8枠16番」を引いてしまったマリアライト陣営だろう。8枠は過去10年で3着以内馬を1頭も出せていないばかりか、グレード制導入以降でフルゲートになった場合、過去に大外枠から勝った馬はいない。
有馬記念と関連性の高い宝塚記念を制したことで、昨年以上の注目を集めているマリアライトだが、強い競馬をしながらも4着に敗れた昨年同様、今年も苦戦を強いられそうだ。