JRA 皐月賞(G1)ステラヴェローチェ横山典弘に「降板」疑惑!? ゴールドシップで競馬場を沸かせた「黄金コンビ」の絆にほころびか
ステラヴェローチェ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、昨年のサウジアラビアロイヤルカップ(G3)の勝ち馬で、暮れの朝日杯フューチュリティS(G1)は2着。年明け初戦となった共同通信杯(G3)こそ5着と敗れたものの、依然クラシックの有力馬の1頭と目されている。
デビュー2戦目からコンビを組むベテラン・横山典弘騎手と共に、来月18日に行われる皐月賞(G1)に挑むと思われていたが、一部報道に掲載された「第81回皐月賞の出走権状況」では、ステラヴェローチェの鞍上は吉田隼人騎手で想定されていることがわかった。
現時点では複数のメディアで同情報が出ておらず、真偽は定かではないとはいえ、もしこれが本当ならステラヴェローチェは皐月賞で吉田隼人騎手に乗り替わり、横山典弘騎手は降板ということになる。
昨年はキャリアハイの年間91勝。関東リーディング2位とついに覚醒しつつある吉田隼騎手。デビューから手綱を取り4連勝で阪神ジュベナイルF(G1)を制したソダシはステラヴェローチェと同じ須貝厩舎である。同馬と新コンビを組んでも不自然とはいえないだろう。
一方、横山典騎手がステラヴェローチェを降板するかもしれないという可能性は、共同通信杯の頃から示唆されていたようだ。
同馬の共同通信杯への最終追い切りを見届けた須貝調教師は、「言うことない。思い描いていた通り、ここまできた。良すぎる。それしか言うことがない」という大絶賛のコメント残していたことからも、余程仕上がりに自信があったのだろう。
しかし結果は5着。レース後の須貝師はトーンが低く、「馬は良かった。敗因はいろんな要素があるので……」とコメントするのが精一杯だった。
レース前は絶好調のコメントを出し、敗戦後も馬の調子は良かったと振り返った須貝師。「いろんな要素」の中には横山典騎手への不満も含まれていたのかもしれない。これ以降、横山典騎手が須貝厩舎の馬には一度も騎乗していないことも気になる材料だ。
また、横山典騎手にとっても強気になれないデータもある。今年に入ってから同騎手の芝レースでの成績は【0- 4- 5-31/40】と未勝利。勝率0.0%、連対率10.0%、複勝率22.5%では、不調を疑われてもやむを得ないだろう。
これからいざクラシックへ挑もうとしている陣営だけに、主戦騎手への信頼が揺らいだとなると、新たなパートナー探しという選択肢が出ても不思議ではないのかもしれない。