JRA川田将雅の「G1騎乗成績」を徹底検証! 高松宮記念(G1)ダノンスマッシュは“買い”か“消し”か?
なんと27連敗のうち「ダノンの馬」で8連敗なのである。確かに暮れのホープフルSは、ダノンザキッドで2017年の朝日杯FS以来となるダノンの馬で勝利している。しかしなぜかダノンの馬は2歳のG1レースでしか勝利していない。
逆に川田騎手が2歳戦以外でダノンの馬に騎乗した場合、16戦して0勝2着3回と残念ながら勝利がない。しかも1番人気5回を含む、1~3番人気で10回の騎乗があっての成績だ。これは今回のダノンスマッシュにおいて、非常に嫌なデータといえる。
また、高松宮記念とスプリンターズSの1200mのG1レースでの騎乗成績を比較するとその差は歴然としている。
高松宮記念
1,0,0,10(勝率9.0%・連対率9.0%・複勝率9.0%)
スプリンターズS
1,2,1,4 (勝率12.5%・連対率37.5%・複勝率50.0%)
同じ芝1200m戦であるものの、なぜか高松宮記念は相性が悪く、スプリンターズSになると結果が出る。事実ダノンスマッシュに騎乗した場合、スプリンターズSが行われる中山コースは、オーシャンS(G3)の勝利を含め【1,1,1,0】とすべて馬券に絡んでいる。
さらに高齢馬との相性も今一つ。ここまで2~5歳でG1を14勝し、6歳以上は1勝のみで全体でも【1,2,0,34】と勝率2.7%・連対率8.1%と低水準。過去の高松宮記念でも6歳以上の高齢馬に3度騎乗してすべて5着以下と結果が出ていない。騎乗したのは上位人気馬ではなかったとはいえ、スピードが要求される芝の1200m戦で、スピード的に衰えが始まる6歳馬を好走させるには至っていないようだ。
以上の傾向を踏まえると、この高松宮記念で川田騎手は苦戦必至といわざるを得ない。理由は以下の4つ。
×古馬の芝G1レースは27連敗中
×2歳以外のダノンの馬に騎乗【0,3,1,12】
×成績が今一つの高松宮記念【1,0,0,10】
×G1レースで6歳馬に騎乗【1,2,0,34】
さらに追い打ちをかけるように、今年の川田騎手は中京競馬場と相性が悪い。ここまで芝のレースに35回の騎乗でわずか3勝。勝率は8.6%で阪神競馬場の勝率34.8%と天地の差がある。しかも中京の芝重賞レースも6戦して全敗という成績だ。
香港スプリント(G1)を制し勢いに乗るダノンスマッシュで悲願のG1制覇を決めたいところだが、この高松宮記念に関しては川田騎手の前途は多難といえるだろう。