JRA【ダービー卿CT(G3)展望】中山マイル重賞2勝スマイルカナ&柴田大知、亡き岡田総帥「弔いV」へ出陣! ルフトシュトローム&東京新聞杯組も有力

 4月3日(土)、中山競馬場ではダービー卿CT(G3)が行われる。ハンデ戦らしく、過去10年で1番人気馬が勝ったのは2015年のモーリスだけという波乱含みのレースとなっている。今年も伏兵馬の台頭はあるのだろうか。

 実績面で一歩リードするのは、中山のマイル重賞を2勝しているスマイルカナ(牝4歳、美浦・高橋祥泰厩舎)。馬主は今月19日に急逝した岡田繁幸氏で、弔いの一戦となる。

 鞍上はもちろん柴田大知騎手が務める。騎乗機会に恵まれなかった苦しい時期に岡田総帥に救われ、いまや『マイネル軍団』の主戦騎手。亡き総帥に重賞勝利を捧げたい気持ちは人一倍強いだろう。

 スマイルカナにとって中山のマイルはベストの舞台。重賞2勝はどちらも牝馬限定だが、昨秋の京成杯AH(G3)では牡馬に交じって2着に好走している。

 前走のターコイズS(G3)では、3番手に控える競馬を見せ、アンドラステの追い込みをハナ差しのいだ。小さい馬体も、前走は436kgで自己最高馬体重を10kgも更新。3か月半ぶりの実戦で、成長した姿を見せられるだろうか。

 素質馬ルフトシュトローム(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)は、C.ルメール騎手との新コンビで重賞2勝目を狙う。

 昨年は、デビュー3連勝でニュージーランドT(G2)を制覇。無敗で臨んだNHKマイルC(G1)では、レシステンシアらと4強を形成した。

 しかし、レースでは後方から上がり2位の末脚を繰り出すも、5着が精いっぱい。それでも、先行馬が上位を占める前残りの馬場と展開不利のなか、大健闘といえる競馬だった。秋は京成杯AHで復帰し、2番人気に支持されたがシンガリ16着に惨敗した。

 その後はなかなか体調が整わず、7か月ぶりの実戦を迎える。中山1600mはデビュー3連勝を飾ったコースだけに、状態次第ではあっさり突き抜けてもおかしくはない。マイラーとしての資質は確かなだけに、その仕上がりを注視したい。

 2月の東京新聞杯(G3)でワンツーを決めた2頭も出走を予定している。

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