有馬記念「地球上最高のイベント?」 今年の売上がJRA&競馬界に与える決定的なメルクマークとは……
年初からの競馬ニュースを振り返ると、まず16年ぶりとなるJRA女性騎手・藤田菜七子の登場が大きく取り上げられ、競馬メディアにとどまらずTVや一般紙でも特集が組まれるなど盛大な人気を博した。異例ともいえるJRAデビュー前の川崎競馬参戦&ひな祭りデビューや、初騎乗2着時の「まるでG1」のような大歓声は記憶に新しい。AKB48を筆頭としたアイドル全盛の現代、カワイイ女性騎手の登場がいかに強烈にファンを引きつけるのかを競馬界に知らしめる結果となった。
続いて、演歌界の大御所である北島三郎氏とその愛馬キタサンブラックの大活躍。もはや恒例となった競馬場での「まつり」披露は、藤田菜七子騎手と同じく大手メディアでもその報が伝えられ、競馬の存在を広く一般に浸透させた。
さらに、凱旋門賞でスタートした史上初となる海外G1の国内発売もインパクトは大きかった。JRAも開催前から相当気合の入ったプロモーション活動を展開しており、その甲斐あって凱旋門賞の売り上げは当初の予測をはるかに上回る約41億円を記録している。
競馬界を賑わしたこれらの出来事も影響し、今年のG1の売り上げは軒並み好調気配。桜花賞など一部レースを除いて前年度比を上回っている。全体の中でもかなりのパーセンテージを占めるG1の売り上げが良好ならば、平場も含めた総売り上げが昨年を上回るのはほぼ間違いないだろう。