有馬記念「地球上最高のイベント?」 今年の売上がJRA&競馬界に与える決定的なメルクマークとは……
JRA側でも例年以上の盛り上がりを察知しているようで、有馬記念へ向けたPR活動にはいつも以上に力が入っている。笑福亭鶴瓶・瑛太・有村架純の出演するテレビCMをはじめ、武豊騎手が表紙を飾ったスポーツ雑誌『Number』(文藝春秋)や、ネット上の大手サイトを含む各種メディアで有馬記念の広告は目に飛び込んでくる。要するに、今年の有馬記念はJRAにとって、競馬ファンとは別の意味で「勝負レース」なのである。
今年の売り上げが昨年を上回ることは、現時点でほとんど確実だろう。ここまでくれば最大の関心事は「どこまで売り上げが伸びるか」だ。いくつかの偶然と必然が重なり、近年まれに見る大盛況となった2016競馬界。その総決算としての有馬記念の売り上げは、今後の競馬人気の推移を推し量るメルクマークになる。競馬という文化がこの1年を通してどこまで日本国民に根付いたのか。興味深く見守りたい。